防府天満宮御神忌1125年式年大祭
台湾嘉義県製作
台湾産檜賽銭箱奉納
令和9年は御祭神菅原道真公が延喜3年薨去せられてより1125年という大きな節目の年に当たり、かかる年の春には御神忌(神さまになられて)1125年式年大祭を斎行致します。25年に一度の大祭では氏子崇敬者の方々の大きな敬神の念により、天神様の御神慮をお慰めすると共に御神威の若返りを願い、氏子はじめ四季折々参拝される崇敬者の方々により大きな御神徳が戴かれることを懇願し地域の発展を祈ります。
本大祭の主な事業のひとつに「賽銭箱の改修」があります。従来の賽銭箱は拝殿へ昇る階段を塞ぐ形となっていましたが、花神子社参式や神前結婚式などの祭典時、簡単に回廊内から直接拝殿に昇殿でき祭典の彩をより高める機能を持った賽銭箱とすることに主眼を置き改修を計画しました。その結果完成した賽銭箱は一つの賽銭箱を二つに分け、それぞれを左右に開くことにできた間を進み昇ることが可能となりました。


台湾産檜賽銭箱の製作について
この度計画された賽銭箱は台湾・嘉義県にて製作奉納頂きました。これは防府天満宮責任役員で大祭奉賛会顧問を務められる㈱丸久の田中康男社長の取り計らいで、旧来より親交のある台湾・嘉義県知事翁章梁様が本事業に賛同下さり嘉義県企業の協賛のもと実現致しました。㈱丸久はパイナップルをはじめ台湾との貿易もさかんで、日台友好にも尽力されています。賽銭箱は令和7年1月29日に防府天満宮に到着。3月6日より岡﨑木材工業㈱にて設置のための工事行いました。
※樹齢1,000年を越える台湾・嘉義県阿里山のヒノキです



防府天満宮と台湾について
当宮と台湾は歴史的に深い関係を有しております。第一に当宮は火災により昭和27年焼失しましたが、その再建に台湾・嘉義県の阿里山のヒノキが使われています。第二に日本統治時代の大和第11代総督・上山満之進はその祖先は16世紀の戦国時代より当宮に禄を食む家柄で、現在に至るまで当宮を大変崇敬する家柄であるという関係を持っております。

令和7年3月22日、彬子女王殿下御台臨のもと台湾嘉義県製作台湾産檜賽銭箱奉納報告会並びに渡り初め式が防府商工会議所の主催で開催されました。
女王殿下は一般社団法人心游舎という団体の講演会開催のために心游舎の総裁としての御立場でお越しになられ当宮参集殿において講師による「心游舎講座」が行われました。
昨年、心游舎から「講演会を防府天満宮で開催させてほしい」とのお話を頂きました。そこで当宮としては今春に予定しておりました賽銭箱奉納並びに渡り初め式を心游舎の日程に合わせて「彬子女王殿下に奉納式に御参列賜りたい」とお願いしたところ快く御承諾頂き、このような晴れがましい渡り初め式となりました。
この記念すべき式典に山口県知事村岡嗣政様、賽銭箱製作に尽力頂いた嘉義県知事翁章梁様をはじめ関係者の方々、また、時を同じくして来日された嘉義県農業従事者の皆様、さらには防府南ロータリーと姉妹ロータリーの嘉義南ロータリークラブの皆様も式に御参列頂き、総勢約150名の式典となりました。
防府商工会議所は令和6年8月に山口県も台湾との交流事業を推進する中、嘉義県をはじめ台南・台中の行政や商工会との交流事業を行い、その中でこの度の賽銭箱製造過程も研修しました。今後山口県と台湾の悠久の友好関係が更に深まると共に、地元防府の企業の経済交流が進み経済振興が繋がることを願い、本奉告会並びに渡り初め式の主催を引き受けられました。