牛替神事は生きた牛が当たり、防府天満宮最大のお祭りである秋の御神幸大祭の行列で神牛をひくことのできる役を籤上げする神事です。御神慮に叶った幸運な人は御神幸大祭の御網代輿を奉曳する栄誉に浴します。

そもそも菅公と牛との縁は深く、菅公のご誕生が丑年の丑の日の生まれであること、九州左遷に際し迫り来る藤原氏の追手より、何処からともなく現れた白牛のお蔭で難を逃れた話等、多くの逸話が残っております。

又、我が国の農業は機械化される迄は農耕の労働力として、牛の占める役割は大きく大切に育てられてまいりました。これらにより牛は天満宮の農耕のシンボル、梅は学問のシンボルとして広く知られております。